機能別マニュアルメールヘッダの確認方法

「メールヘッダ」とは、メールの「To」(宛先)、「From」(送信元)、「Subject」(件名)、メールの経路情報など、メールの配送に必要な情報が記載されている部分です。

「ヘッダ」にはメールが誰から送信されて、どこを経由してお客様のお手元に届いたかなど様々な情報が含まれており、メール送受信の際に問題が発生した場合の原因の調査・解決を行うための重要な情報源となります。

お客様へのお願い

当社ではメールの配送に関するトラブルが発生した場合、調査のためにお客様から【該当メールのヘッダ情報】(メールが届かない場合は、送信元に残っているメールのヘッダ情報)を送信いただく場合があります。

ヘッダ情報確認方法

Windows版メールソフト

Microsoft Windows Liveメール 2012
Microsoft Windows Liveメール 2011
Microsoft Windows Liveメール
Microsoft Windowsメール
Microsoft Outlook Express 6/5
  1. 該当のメールを右クリック
  2. 「プロパティ」を選択
  3. 「詳細」タブをクリック
  4. 「このメッセージのインターネットヘッダ」を確認
Microsoft Outlook 2010
Microsoft Outlook 2013
  1. 該当のメールをダブルクリック
  2. 「ファイル」→「情報」→「プロパティ」を選択
  3. 「インターネットヘッダ」欄を確認
Microsoft Outlook 2007
  1. 該当のメールの上で右クリック
  2. 「メッセージ オプション」を選択
  3. 「インターネットヘッダ」欄を確認
Microsoft Outlook 2003
Microsoft Outlook 2002
Microsoft Outlook 2000
  1. 該当のメールの上で右クリック
  2. 「オプション」を選択
  3. 「インターネットヘッダ」欄を確認
Becky! Internet Mail
  1. 該当のメールを選択
  2. メニュー【表示 >> ソースの表示】を選択
Mozilla Thunderbird
  1. 該当のメールを選択
  2. メニュー【表示 >> メッセージのソース】を選択

Mac版メールソフト

Microsoft Outlook 2011
  1. 該当のメールを選択
  2. メニュー【ソースの表示】を選択
Mail
  1. 該当のメールを選択
  2. メニュー【表示 >> メッセージ >> ソース】を選択
Mozilla Thunderbird
  1. 該当のメールを選択
  2. メニュー【表示 >> メッセージのソース】を選択
Outlook Express 5
  1. 該当のメールを選択
  2. メニュー【表示 >> ソース】を選択
Entourage
  1. 該当のメールを選択
  2. メニュー【表示 >> ソース】を選択

ヘッダ情報のサンプルと各項目の解説

※ 青色のテキストをクリックすると詳細情報がご覧いただけます。

Return-Path: <test@example.com>
Received: from mailgw.example.jp by mail.example.jp
with SMTP id i461fCO9031826 for <test@example.jp>
Thu, 6 May 2004 10:41:58 +0900
Received: from local by mailgw.example.jp (8.12.11/8.11.3)
with ESMTP id i461fwYV007574 for <test@example.jp>
Thu, 6 May 2004 10:41:58 +0900
Date: Thu, 06 May 2004 10:41:57 +0900
From: test@example.com
To: test@example.jp
Subject: sample mail
Message-Id: <20040506104148.1002.test@example.com>
MIME-Version: 1.0
Content-Type: text/plain; charset="US-ASCII"
X-Mailer: Becky! ver. 2.07.02
X-UIDL: AQ*"!~,7"!k;[!!1``!!

各項目の意味

Return-Path

メール配送がエラーになった場合の返信先アドレスの情報です。
メールサーバーによって自動的に付加されます。

Received

メールが配送された時刻や通過したメールサーバー名などが順番に記録された情報です。

from : どの配送システムから配送されたかの情報です。
by : どの配送システムが受け取ったかの情報です。

Date

メールの送信日時の情報です。
通常メールソフトにてメールが作成された時間が付加されます。

※ 「+0900」という数字はグリニッジ標準時との時差を表します。

※ Dateヘッダの多くは、メール作成時の送信元のパソコンの時間が自動的に付加されるため、実際の送信時間とは異なる場合があります。

From

メールソフトに設定された送信者メールアドレスの情報です。

To

メールの送信先(宛先)メールアドレスの情報です。

Subject

メールの題名(件名)の情報です。

Message-Id

メールを1通1通区別するための文字列情報です。
メールソフトまたはメールサーバーによって付加されます。

MIME-Version

MIME(メールで画像や動画などテキスト以外のデータを扱うための規格)のバージョン情報です。

Content-Type

メール本文の形式の情報です。

X-Mailer

メールを作成したメールソフトの種類とバージョンの情報です。

X-UIDL

届いたメールを区別するため、POP(受信)サーバーによって自動的に付加される情報です。

その他の主なメールヘッダの項目

X-ML-Name

メーリングリスト名の情報です。
「X-ML-…」の項目は、一般的に多くのメーリングリストにて付加されます。

X-User-Agent

CGIなどから送信されるメールに付加される情報です。

Status

メールの受信ステータス情報です。
1回メールサーバーから受信作業を行っているメールに対し、メールソフト側で付加します。

X-任意の文字列

メールソフトやメール送信者によって意図的に付加される場合が多い情報です。
サンプルの「X-Mailer」「X-UIDL」などの項目は、一般的によく利用されている情報をご案内しております。

注意事項

  • インターネットの技術仕様では、メールヘッダはメールソフトやメールサーバーで偽装できてしまうため、あくまで参考程度にご確認ください。
  • ヘッダ情報は、メール配送経路上のメールサーバーやメールソフトにて付加されるものですが、付加されるタイミングや書式はメールサーバーやメールソフトにより技術仕様が異なる場合があるため、調査をご依頼いただいても正確なご回答ができない場合があります。