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入社してから3年間はIDCFクラウドのコンソールの開発を担当していました。
入社直後にはネットワーク機器と連携したプライベートコネクトの開発に携わり、テストやデバッグを担当していましたが、ネットワークと統合したサービス開発に携われたときはとても楽しかったです。
その後は、クラウドDNSやコンテンツキャッシュ(CDN)のエンハンス開発などに携わりました。
中でも、クラウドストレージサービスはバックエンドの設計を一から行い、開発期間が短かった割にその後のバグも少なく、開発・運用を全体的に省力化できたことが一番の思い出です。
もともとはネットワークの業務に携わりたくてIDCフロンティアに入社したという経緯もあって、ある程度アプリの経験が積めた4年目のタイミングで異動希望を出して、ネットワークの部署に異動しました。
入社直後の3年間はOSS(オープンソースソフトウェア)に触れることが多かったので、困った時はOSSのソースコードを読めば解決していたことも、ネットワークの部署に異動してからはブラックボックスな装置が多くて、メーカーへの問い合わせ時に欲しい回答を得るための文面を考えるのが意外に大変でしたね。
プロビジョニングの自動化や運用監視のVM基盤・運用監視網の開発などを経て、現在はDDoS対策サービスのリプレースや運用監視網の構築、自動化(プログラミング/障害対応)、ピアリングなど6件ほどを並行して担当しています。 今後はアプリ開発時代の経験を活かして、ネットワークとのより良い融合を推進していく予定です。
ネットワークエンジニアというとSIerさんの多くは設計・構築・運用をフェーズごとに分業で行っていますが、私の部門ではそれらも一貫して担当者が行います。
当社はIDCFクラウドを中心に、白河(福島県)から北九州まで日本国内に複数のデータセンターを展開し広域L2ネットワークの提供を行っていて、それらを繋ぐネットワークを全てひとつの部署でみるというなかなかできない経験ができています。
当然ですがネットワークに障害が起きるとその先の影響は図り知れません。
担当者が一貫して全ての構成をみる体制は広い専門知識が必要になる一方で、「サービスを提供する企業のためのサービスを作る」という責任感のもと、人的要因による障害が発生しないように検証を積み、自然故障による障害時も通信を継続できる高い水準を維持するなど、お客さまのサービスやビジネスを裏で支えているという実感が仕事へのやりがいに繋がっています。
お客さまの中には、トラフィックが100Gbpsを超える企業もあり、それらを自分が設計したネットワーク構成できれいにさばけた時はとても爽快な気持ちになります。
私の所属しているグループは色々な部署から集まったメンバーがいて、開通作業に詳しい人や、運用に関するアラームの内容や対応方法に詳しい人、カスタマーデスク出身でお客さま対応に詳しい人など個性豊かです。
また今年からは、社内ネットワークも我々の部門で担当することになったので社内のネットワークに詳しいメンバーも増えました。
それぞれに違った得意分野はありますが、だれか一人が専任になるわけではなく必ず主担当と副担当の2名体制で案件にあたることで、属人化せずチーム内で知識をうまく共有できています。
そして、何か困ったことが起きてもすごく聞きやすい環境だと思います。
コロナ禍以降はほぼテレワークで勤務していますが、常設のZoomルームを用意していて、担当している業務で困っているポイントがあれば、オフィスにいるのと変わらずメンバーに気楽に質問して回答がもらえる状態になっています。
当社ならではの面白さとしては、さきほど少し触れましたが我々のチームが社内のネットワークも管理しているため、お客さまに提供するサービスとは別のところで全国のデータセンターや大規模な回線を繋いだ構成を試せるところが面白いと思います。
設備も整っているので、検証環境構築の際の物理結線がリモートで対応(L1SW)できたり、SIerさんでは取り合いになりがちな負荷試験装置も検証したいときに使えますよ。
一見すると競合になるような事業者さんとも協力してサービスを作り上げられる所も、この規模感ならではだと思います。
私の部署は、直接サービスとは関係ないイベントにも積極的に参加してさまざまな情報交換を行い、常に情報をアップデートしている感じなので、私個人も今のこの環境を最大限に活かしてサービス運用の自動化・省力化に努め、お客さまのニーズを汲み取った価値あるサービスを今以上のスピードで提供できればと考えています。
写真撮影:WeWork 日比谷パークフロント / 共用エリア