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5年前に中途採用でアプリケーションエンジニアとしてIDCフロンティアに入社し、IDCFクラウド RDBの開発を担当していました。
3年目頃からは技術主管として開発をリードしつつ、それほど大規模な体制ではなかったので、問い合わせや障害対応などの運用業務も兼任していました。
手作業が多い運用業務の自動化を検討するうち、自動化を進めるには、プログラミングができる開発者視点があった方がいいと思い、サービス開発から運用の改善業務を行う部署への異動を希望しました。
運用経験はありませんでしたが、異動と同時に、現在は運用基盤グループのグループリーダーを務めています。
業務としては、社内のインフラ、主に仮想化基盤やネットワークなどの運用業務の自動化に取り組んでいます。 具体的には運用オペレーターがインフラの設定変更や障害の一次対応を行うための運用ツール「オペレーションポータルV2(仮称)」の新規開発や、対応そのものを自動で処理する自動化基盤の開発です。
これらは昨年から準備をしていたものです。本年度から、運用自動化プロジェクトとして本格的に立ち上げ、そのプロジェクトのPMとして全体管理を行っています。
オペレーションポータルV2(仮称)
ポータル操作で1000通り以上の運用業務を簡単に実行でき、運用経験を問わず一定品質で幅広く業務対応が可能。
作業手順書の一元管理、証跡管理機能も実装予定。
これまではアプリケーションエンジニアだったので、運用現場の把握に苦労しています。
自動化に必要なインフラの知識、特にネットワークや物理機器に関する知識が弱かったり、運用経験が無く、実際現場でどのような作業が手動でされているのかというイメージが湧きませんでした。
プロジェクトの立ち上げ当初は、ネットワークエンジニアの方から作業手順書の中身を教えて貰い、実際に自分で手順書の操作を手動で実施したりして現状業務の把握に努めました。
自動化基盤は社内システムですが、社内だからと言って手を抜かず現場目線で利用者に寄り添ったシステムを開発していきたいです。
システム開発では、世の中でディファクトスタンダードとされているような技術の採用を心がけています。
他のプロジェクトで流用できない尖ったスキルより、広く活躍できるスキルを伸ばす方が、本人にとっても、結果的に会社にとってもプラスになると考えるからです。
IDCFクラウドではコンテナサービスを提供していますが、自動化基盤の運用もコンテナ(Kubernetes)の導入検討を進めています。
自動化についてもAnsibleなど自動化の標準とされているようなツールを最適に組み合わせて実現していく予定です。
自発的に動く方や、自分の意見を持っている方と働きたいです。
チームに熱意を持った、自己主張の強い方もいて、会議で議論が長引くこともあります。
でも、それくらいはっきり意見が言える人、環境の方が良いものが作れると思っていて、こだわりのある人や熱意のある人は、ぜひ採用応募していただきたいです。
PMを務めている「運用自動化プロジェクト」の第一弾は本年度中にリリースを予定しています。
システムのリリースはもちろんですが、「オペレーションポータル(仮称)」を運用現場で実際に使ってもらい、「手動の方が安全」「自動化には向いていない」という現場感覚を変えていきたいと思います。
自動化は開発系のエンジニアがシステムを作って終わりというより、運用現場で主体的に手動の手順を自動に置き換えていく空気作りが重要だと思うのです。
具体的にはインフラの自動化となると構成管理(Infrastructure as Code)を進めて行くことが重要だと思いますが、こういったスキルを含めた自動化を推進できる社員を増やして、社内に横展開していきたいです。
これまでの運用は、人が手で動かしたりツールを実行するのがメインでしたが、人は今後は自動化の仕組みを作り実際の運用はシステムがするようになっていくと思います。 今はまだそこまで出来ているところはほとんどないと思うので、時間はかかると思いますが、そういうところを目指していきたいと思います。
写真撮影:WeWork 日比谷パークフロント / 共用エリア