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いまや社会インフラとして人々の生活を支えているデータセンター。
エンジニアとしてIDCフロンティアのデータセンターで働く2名の社員が、お互いの業務やこれからのあるべき姿について語り合いました。
データセンターをご利用のお客さまに対する運用作業のアレンジメントや、トラブル時の対応をなどサポート全般を担当。
「オンサイト運用アウトソーシングサービス」の企画開発者。
東京府中データセンターの設備管理、実業務にあたるスタッフのマネジメントを中心に、新設データセンターの用地選定など事業に関する企画業務も担当。
私は、データセンターの仕事に就いて12年ほどになります。 途中の2年ほどサービスの企画をしていましたが、ほぼ一貫してデータセンターをご利用のお客さまのサポート全般行うサイトオペレーションが業務領域になります。 実際にお客さまと相対しているのはパートナー企業のスタッフなので、私はそのスタッフを統括したマネジメントをしつつ、お客さまが希望する運用作業のアレンジやトラブル時の対応、また、ご契約前のお客さまとデータセンターの運用サービスについてお話を伺いながら最適解をご案内するエンジニア的な業務も行っています。
T.S.新卒でIDCフロンティアに入社して9年目です。 最初はデータセンターの運用部門に配属され、東京拠点と北九州データセンターでの業務を経験しました。 現在は府中データセンターで設備点検のリスク評価や実業務にあたるスタッフのマネジメント、建物や設備の長期修繕計画策定などの設備管理、お客さまが要望されるサーバー室内の仕様を調整し電源や通信工事などの手配を担当しています。 また、今年から新設するデータセンターの用地選定や採算性など事業化の可能性を調査する企画業務に就いています。
サイトオペレーションでは当社とグループ企業のデータセンターを含め国内の17拠点、総勢約180名のスタッフが24時間365日運用作業の対応を行っています。 巨大なセンターを複数拠点で運営している割には、私が勤務する府中データセンターでも常駐するメンバーは比較的少ないほうだと思います。 以前から常に業務の見直しや効率化をモットーに改善を進めていたので、その賜物なんだろうと思います。
T.S.私の担当するデータセンターの運用部門でも、府中データセンターの常駐社員は数名程度ですね。 その他、設備管理専門のパートナー企業のスタッフと一緒に施設を運営しています。 全体を合わせると日中帯では30名程度になりますね。 お客さまの対応は営業部門やサービスの企画メンバーとも連携していますし、建物の工事となると施設の技術部門とも連携しながら、工事業者も含めると50名以上の関係者と一緒に仕事を進めていますね。
業務上、複数拠点のスタッフを束ねているので、遠隔地もコントロールしていくことと、現場では判断しきれなかった案件のエスカレーションをチームでうまく捌いていくことでしょうか。
データセンターへご来館いただいた際のサポートはもちろんですが、当社のデータセンターサービスの特長でもある「お客さまの入館不要」サービスにより、お客さまには極力入館していただかなくても良いようにサポートさせていただいています。
でも、昔と比べお客さまから依頼される遠隔の作業依頼であるリモートハンドの内容が変わってきていますね。
以前はお客さまのラックの中にある機器のチェックや部品交換などだったのが、最近はそれだけでなく、電源周りのケーブル抜線・再結線、コンセントバーやスイッチの交換などラックに付随する周辺機材の作業も依頼されます。
大口利用のお客さまは自社でスタッフを常駐させて機器のメンテナンスなどは彼らが行っていたりします。
とは言え、私たちの業務がなくなった訳ではなくて、常駐スタッフがいない夜間帯だけ面倒を見て欲しいとか、彼らでは対応できない作業をお願いしたいとか、まだまだお客さまの入館不要は当社のセールスポイントではありますが、作業内容の変化も実感しているので、それにも対応していかなければならないと思っています。
データセンターの運用面で言うと、お客さまからの要求が日々変わりゆくことでしょうね。 府中データセンターでは高負荷ハウジングサービスの提供を開始しましたが、設計段階で想定していた1台当たりの消費電力が完成時には上回ってしまう高性能な機器がでてきたことで、要件を満たしきれない案件がありました。 この点は、メーカーとも協力しながら新たに設計し直したり、最新の機器の情報を常にキャッチアップしたりして、様々なご要望に応えられるよう日々努力しています。
また、最近では世界的な半導体製造や物流の混乱、紛争等のリスクにより、資材の高騰や様々な機器の納期遅延にも苦労しています。 いわゆる通常納期と言うものが全く当てにならない状況なので、各案件のスケジュールはかなり余裕をもって進めるようにしています。
私が立ち上げた「入館不要サービス」はお客さまと共に創り上げたサービスで、いまだ色あせることなく業界の先頭を走っていると思っています。 今もお客さまのニーズを取り込んで、サービスを日々バージョンアップしています。 IDCフロンティアのデータセンターは入館不要だと言うコンセプトが社内全体に沁み渡っているので、お客さまからのご要望にはアレンジ力を発揮し何とか対応しようとスタッフ全員で取り組んでいます。
T.S.当社で働く一番の魅力は、年齢に関係なく若手の頃から色々なことにチャレンジさせてもらえることですね。 2年目にデータセンターの建設プロジェクトに参加させてもらったり、5年目には異動した北九州データセンターの設備責任者をやらせてもらったり、様々な経験をさせてもらいました。
いま、国内のデータセンターは集約の方向に向かっていますが、親会社と一緒に拡大成長を続けているのは醍醐味ですね。 親会社の経営陣へのインプットの機会もあり、社長や本部長から資料の見せ方のアドバイスをいただいたりするなど、ビジネス面でも大変勉強になっています。 また、他の部門ではクラウドやネットワークをやっているので、データセンターだけでなく業務領域を広めることができるのも魅力の1つですね。
どのような運用をお客さまが求められているのかを常に考えるようにしています。 この作業は人が介在しないとできない、あの作業なら自動化が行えるなど、何か月も前からお客さまの話を伺いながらサービスの設計を進めています。
先ほども触れましたが、データセンターをご利用いただく方も、ハウジングラックの単体利用から、ハイパースケーラーやオーバーザトップと言われる大規模な利用まで幅広くいらっしゃるので、それぞれのお客さまのニーズに寄り添って、その時その時で最適なソリューションを提供することにこだわっていますね。 それによって、新しい業務にチャレンジするスタッフのスキルアップにもつながりますし、関わるみなさんが全てハッピーになれることを心がけていますね。
T.S.K.K.さんと同じように、お客さまに近いところで要望をお聞きし、そのお話を元にお客さまが使いやすいデータセンターを作っていきたいですね。 また、お客さまからの無茶振りにも即座にNOとは言わず、新しい技術や設計を駆使して、どうやったらクリアできるかを考えるように心がけています。 最後にもう一つ、少数精鋭のチーム運営のために無駄な業務は徹底的に排除し、自動化や効率化することを目指しています。
初めての大規模利用のお客さまの商談のときの話ですが、時折お客さまからの無理な要望にも、T.S.さんは物腰柔らかく意向を汲み取りながらも、でも本当に駄目なものはしっかりこちらの主張を伝えて異なる最適解を探っていくといったことがありました。
データセンターの運用という立場にありながら、お客さまのニーズも把握し、常に誠実に業務に接しているところは後輩ながら見習わなければといつも感心していますし、年齢は離れていますが一緒に仕事をする上で安心して見ていられ、同じ考え方を持つ同士だと思っています。
私が社会人1年目の頃からお世話になっていて、データセンターのイロハから教えていただきました。
K.K.さんはお客さまとの距離感が絶妙と言うか、堅苦しくない、ほど良い柔らかさみたいなところが、営業担当とはまた違って本音や建て前を聞き出すのが凄く上手いので、いつも参考にさせてもらっているところです。
また、お客さまに寄り添って仕事を進めていくのも前から参考にしていて、自分のカスタマーファーストの姿勢はK.K.さんからの影響ですね。
これからもお客さまにご満足いただけるように、憧れの先輩でもあるK.K.さんと連携しながらより良いデータセンターを作り上げていきたいです。
お客さまに寄り添う姿勢は継続していきたいですね。 以前と比べてお客さまの規模も変わってきているので、自分たちも変化していかないといけないと思っています。 また、これまで得てきた知見を規模が大きくなっても隅々まで行き渡らせるようにしていきたいです。
データセンターのニーズは高まるばかりで、今後加速度的に拡大していくデータセンターはより高効率に運用していかなければなりません。 これまでとは違った「お客さまの入館不要」を求められていますので、今までのイメージにとらわれず、建設、運用、サービスの提供を共に考えていただける方と一緒にデータセンターのビジネスを創っていきたいですね!
T.S.まだ世の中にない、世の中がびっくりするようなデータセンターを作っていきたいと思っています。 ハイパースケーラーやエンタープライズ向けの大型施設だけにとどまらず、例えばMEC(マルチアクセス・エッジ・コンピューティング)に適した低コストで短納期が可能なコンテナ型のデータセンターなども検討していきたいです。
MECが普及していくと、地方にも運用拠点がさらに拡大していくため、まだ人の力に頼っている運用を徐々に減らしていき、無人の拠点も含めた全国のセンターを一元管理できるようなシステムも開発したいと考えています。
色々チャレンジできる会社なので、是非一緒にデータセンター業界を盛り上げていきましょう!
※所属は取材当時のものです。