クラウドコンピューティングにおける「エリア」とは、一般的にクラウドの場所やインフラの管理単位、また、冗長性を担保するための管理単位で、提供事業者によって定義が異なります。
IDCフロンティアでは、福島白河データセンターおよび首都圏内の東京府中データセンターや複数データセンター拠点を東日本エリア、福岡北九州データセンター(アジアン・フロンティア)を西日本エリアとし、2つのエリアを提供しています。「エリア」と「リージョン」の関係は、「エリア」内に、「リージョン」が存在します(下図参照)。
エリアごとに、物理設備、インターネットゲートウェイが分離されており、エリア間でシステムを冗長化させたり、バックアップサイトを設けることで、高い可用性が得られます。
例えば、同じエリア内で大規模なDDoS攻撃があった場合は、インターネットゲートウェイにアクセスが集中するため、エリア全体が高負荷によるレスポンス低下やネットワークダウンに陥る可能性があります。また、地域全体におよぶ大災害が発生すれば、同じエリア内に収容されたクラウドサーバーが壊滅する可能性もゼロではありません。
このようなリスクに対し、エリア間で冗長構成をとることで、他方のエリアでサービスを継続することができます。広義のDDoS対策として、またディザスタリカバリ(DR)やBCP対策として有効です。