クラウド・データセンター用語集

用語集|アーカイブ(アーカイブ)

英:archive

類:アーカイブデータ / バックアップ

アーカイブとは保存記録や公文書という意味をもつ英単語ですが、コンピュータ分野におけるアーカイブは、消してはいけないデータを長期保存するために、専用の保存領域に「安全にデータを保存すること」をいいます。

アーカイブにはデータ保全のためのものと、ファイル圧縮のためのものがあります。

アーカイブ機能でデータ保管

データ保全のためのアーカイブとは、電子文書のようなものを保管することに重点を置いた保存方法を指します。
例えば、企業における電子メールのデータは時間経過につれて重要度は低くなっていきますが、場合によっては過去のメールを参照しなくてはいけない場面もあるかもしれません。そのようなケースにも対応できるように、メールをまとめて管理・長期保存しておくことをアーカイブと呼ぶわけです。

データ圧縮のためのアーカイブとは、ZIPなどの形式でデータを保管する場合に使います。
このアーカイブファイルを作成するためのプログラムをファイルアーカイバやアーカイバと呼びます。

「IDCFクラウド」のアーカイブ機能は、作成したスナップショットやテンプレート、ISOイメージなどの保存先として利用できます。
クラウドサーバー(仮想マシン)にアタッチするボリュームとは物理的に異なる筐体に保存されるため、安全にデータを保管することができます。

アーカイブと混同されやすいものとして、データの「バックアップ」があります。
安全にかつ長期的に保管するのが目的のアーカイブに対し、バックアップは万一のシステム障害時に備えて常に最新のデータを記録し、障害時に復旧するためのものです。

■アーカイブとバックアップの違い

  アーカイブ バックアップ
利用目的 データの長期保存・再利用 障害時のデータ復旧
データの有効期間 長期間
(一定期間保存対象)
短期間
(世代から外れたものは自動消去)
データ更新 上書き不可 上書き・変更可能
対象データ 通常はデータのみ OSやアプリケーションも含む

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