掲載バージョン:WordPress 4.8 (2017年7月現在)
現在WordPressで公開しているサイトを別サーバーに引っ越し、乗換える場合、HTMLや画像だけで構成されているサイトとは異なり、ファイルの移動だけでは引っ越しできません。
プログラムやデータベースの移行などの作業が必要になります。
WordPressで構築されたサイトの引っ越しに必要な作業をご案内します。
※ 専用のプラグインなどもありますが、ここでは手作業で引っ越す方法をご案内します。
※ Zenlogicで標準提供している「MySQL 5.1」を利用した例です。
引っ越し前/後のサーバーで、以下の項目をご確認ください。
WordPressやプラグインなどの古いバージョンを使用していると、セキュリティ的な問題が発生する恐れがありますので、引っ越し前にすべて最新に更新しておいてください。
引っ越しの際、サイトのドメイン名に変更があるかどうかご確認ください。
また、引っ越し後のサーバーで、乗り換え中などに使える仮のドメイン名がないかご確認ください。
※ レンタルサーバー「Zenlogicホスティング」では、引っ越し中でも仮のドメイン名【標準ドメイン名】でサーバーをご利用いただけます。標準ドメイン名はコントロールパネルでご確認いただけます。
引っ越し前/後のサーバーで、サイトのデータの置き場所(=ルートからのパス)が異なると、引っ越しの際に設定変更が必要な場合があります。
Zenlogicホスティング |
/virtual/htdocs/default ※ 任意に変更可能です。 |
---|---|
旧レンタルサーバーサービス(FirstServer) |
/virtual/www |
WordPressの記事などのデータの引っ越しのため、引っ越し前/後のサーバーでデータベース管理ツール「phpMyAdmin」が用意されているかご確認ください。
レンタルサーバー「Zenlogicホスティング」では、簡単インストール機能をご提供しています。(MySQL 5.1に対応)
WordPressがデータベースに接続するために、接続先のホスト名を指定する必要があります。
引っ越し前/後のサーバーでホスト名が異なる場合、WordPressの設定ファイルの記述変更が必要です。
Zenlogicホスティング |
127.0.0.1:(ポート番号) |
---|---|
旧レンタルサーバーサービス(FirstServer) |
共有サーバーの場合 = 127.0.0.1:(ポート番号) |
引っ越し前のサーバーにFTPソフトで接続し、現在WordPressで構築しているサイトのデータ(プログラムなども含むすべて)を、そのままの構成でお客様のパソコン上にダウンロードします。
引っ越し前のサーバーで、MySQLデータベースのWordPressのデータをエクスポート(書き出し)します。
ここでは、データベース管理ツール「phpMyAdmin」でのエクスポート手順をご案内します。
引っ越し前のサーバーの「phpMyAdmin」にアクセスし、エクスポート対象のデータベースを選択します。
対象のデータベースが開いたら、「エクスポート」メニューを選択します。
以下の各項目を選択/設定し、画面最下部の「実行」ボタンをクリックします。
※ これ以外の項目は、初期設定のままで問題ありません。
エクスポート方法 |
「詳細」を選択します。 |
---|---|
テーブル |
「全選択」をクリックします。 |
生成オプション |
「DROP TABLE / VIEW / PROCEDURE / FUNCTION / EVENT コマンドを追加する」にチェックを入れます。 |
エクスポートを実行すると、「(ファイル名).sql」というファイルがダウンロードされます。
引っ越し後のサーバーで、サイトを公開するための準備を行います。
レンタルサーバー「Zenlogicホスティング」に引っ越す場合は、以下の項目の設定が必要です。
※ ローカル環境や他のサーバーをご利用の場合は適宜読み替えてください。
引っ越し作業では、FTPでサーバーに接続する必要があります。
接続に必要なFTPアカウントを発行し、FTPソフトを設定します。
引っ越し後のサーバーの「/htdocs/default」ディレクトリ以下の任意の場所に、引っ越すサイト用のディレクトリを作成し、ダウンロードしたデータをアップロードします。
※ アップロードするディレクトリ名は必ずメモしておいてください。
お客様の独自ドメイン名をご利用の場合は、サーバーに独自ドメイン名の設定が必要です。
ドメイン名の設定と、そのドメイン名でメール/WEBを利用できるように設定します。
また、引っ越すサイト用のファイルをアップロードしたディレクトリに対し、設定したドメイン名のドキュメントルートを設定します。
レンタルサーバー「Zenlogicホスティング」でデータベースをまだご利用でない場合は、MySQLの初期化/起動が必要です。
※ データベースの初期設定を行う際、「ポート番号」の変更は不要です。
レンタルサーバー「Zenlogicホスティング」では、「phpMyAdmin」(MySQL用)の簡単インストール機能をご提供していますのでご利用ください。