迷惑メール(スパムメール)の存在は、企業の生産性低下に大きく影響を与えていると言われています。
日々送られてくる迷惑メールの選別と削除に費やす時間は、無駄なだけでなく、ウィルスへの感染等、多様な被害を及ぼすことも想定されます。
最近のデータでは、迷惑メールが全メールに占める割合は、約50%と公表されています(*)。
90%を超えていた数年前と比べると、迷惑メールの割合はかなり減ってきてはいますが、それでもまだまだ多いのが現状です。
スパムの全メールに占める割合が50%以下に、2003年以来初【レポート】記事より
迷惑メールは、個人だけでなく企業にとっても大きな問題です。
1つは、トラフィックの問題です。
大量の迷惑メールの受信は、メールボックスの容量や回線資源を無駄に使うこととなり、メールサーバーに負荷をかけ、トラフィックを圧迫し悪影響を及ぼします。
ネットワークに負荷がかかると、重要なメールの送受信が遅延するだけでなく、トラフィック増加を受け止めるためにインフラの強化を行うとなると、膨大な投資が必要になるでしょう。
もう1つは、迷惑メールに費やす時間浪費の問題です。
迷惑メールはほぼ毎日送られてくるものです。
それを毎日メールを確認して削除するという作業をするとなると、業務効率は大幅に低下するでしょう。
シマンテック・ウェブサイトセキュリティ社が行った調査によると、迷惑メールを処理する時間は一日当たり平均で7.78分にもなることが分かりました。
迷惑メールを削除する時間を毎日約8分費やすなら、1年では約49時間、つまり1年間で約2日間もメール処理で浪費していることになります。
これは、ビジネスにおいて大きな損失です。
レンタルサーバーを利用している場合は、レンタルサーバー事業者が提供している「迷惑メール(スパム)対策機能」を利用することによって、大量の迷惑メールを効率よく選別することができます。
ご利用のレンタルサーバーにも依りますが、大きく分けると、2つのパターンで迷惑メールの判定を実施することができます。
1つは、レンタルサーバー事業者が提供している「迷惑メール(スパム)対策機能」共通で保有するリストを使って判定します。
もう1つは、レンタルサーバーの利用者が自身で作った判定基準で判定する方法です。
自身で設定する基準には、迷惑メールとして検知させたくないメールアドレスやドメイン名を登録する「ホワイトリスト」と、検知させたい「ブラックリスト」などがあります。
いずれの場合も、レンタルサーバー事業者によって、提供仕様が異なりますので、「メール関連機能」や「迷惑メール(スパム)対策」などの項目を確認しましょう。
迷惑メール対策において、大切なポイントは誤検知率の低さです。
迷惑メールの検出には、送信元のIPアドレス制限、メール件名や本文テキストに使用される単語やフレーズによる特定、AI(人工知能)による自己学習など、さまざまな方法があります。
これらを組み合わせることにより、迷惑メールを判定する基準(定義ファイル)は、日々更新され、誤検知を少なくしていきます。
迷惑メールの判定には、実績のある専門事業者のスパムメール判定リストを利用すること、リストが日々更新されて常に最新状態で利用することで、より精度の高い自動判定が可能になります。
企業で利用されるメールは、各社員の個人メールだけでなく、会社や部署の代表メールなど多岐にわたります。
迷惑メールの対策では、判定ソフトを各社員のPCに個別に導入するのもいいですが、ここではサーバー側で導入することをお勧めします。
サーバー側のソフトは集中管理されているので、各社員がソフトの更新作業を行う必要はありません。
さらに、全社員に同じバージョンで同じ精度の迷惑メールフィルタが適用されるので、全社で判定水準を保つことができます。
ただ、どうしてもサーバー側だけでは判定が難しくすり抜けてしまう迷惑メールも存在します。
そういう場合は各社員のPCに迷惑メール判定ソフトを入れPC側でも設定をすることで、さらに判定の精度を上げることができます。
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迷惑メール(スパム)対策【標準提供】
スパムメールと判定されたメールには、件名やメールヘッダにスパムメールである旨の情報を付加。メールソフトのメール振り分け機能と組み合わせれば効率的に選別が可能に。
ホワイトリスト/ブラックリストで個別の判定対象を追加することもできます。
政府機関などでも採用される高機能のアンチウイルス/スパムソフト「Dr.WEB」のスパム判定機能を標準でご提供します。