「株式会社 自由国民社」は1928年に創業、2018年8月に創業90年を迎えた総合出版社です。
『現代用語の基礎知識』をはじめ、法律実用書シリーズ、一般単行本、音楽雑誌、ユーキャン資格試験シリーズなどを毎年刊行し、幅広い世代から支持を得ています。
また、年末恒例の国民的イベントとなった「現代用語の基礎知識選/ユーキャン新語・流行語大賞」を主催しており、『現代用語の基礎知識』収録の用語をベースに、自由国民社および大賞事務局がノミネート語を選出、選考委員会によってトップテン、年間大賞語が選ばれています。
― WEBサイト運営での課題などありましたか?
「『現代用語の基礎知識選/ユーキャン新語・流行語大賞(以下、新語・流行語大賞)』がメディアに大きく取り上げられるようになり、その発表の前後はWEBサイトへのアクセスが集中します。特にノミネート語発表時と年間大賞語発表時にアクセスがピークになります。
アクセスが通常時は自社のWEBサイトと『新語・流行語大賞』サイトは他社レンタルサーバー1台で利用していましたが、アクセスが集中する期間だけ『新語・流行語大賞』のページをクラウドサービス『アマゾン ウェブ サービス(AWS)』に移していました。この期間限定のサーバーの追加、引越し作業を毎年行っていました。(図1)
社内にITの専門家がいないので、この運用方法を選ばざるを得なかったのですが、サーバー費用はもちろんのことサーバーの引越し作業などのサーバー運営コストが負担になってきていました。」(今野様)
― サーバーを変更しようと思ったきっかけを教えてください。
「『新語・流行語大賞』のサイトに多くの方がアクセスしてくださるようになり、とくに近年はスマートフォンからのアクセスが増えてきました。そこでWEBサイトのレスポンシブ対応を進めることになりました。
また、今まではAWSへの一部サイト移設で問題なく運営ができていましたが、年々自社サイト全体へのアクセスも増えてきていたため対策を講じる必要も出ていました。毎年の期間限定のサーバー追加・引越し作業、アクセス集中時のサーバーの監視・保守、サーバーの運用コストなど、サーバー管理における課題も明確になってきました。
そこでWEBサイトをリニューアルするタイミングで、サーバー運営で抱えていた課題も一緒に解決できないかと思い、河村さんに相談しました。」(竹内様)
― サービス選定はスムーズでしたか?
「いいえ、サーバーダウンする程急激なアクセス対策など経験がありませんでしたから。まずは最新のサーバー事情を調べるところから始めました。インターネットでの情報収集やSE(システムエンジニア)の友人に相談していくうちに『CDN(コンテンツデリバリネットワーク:Content Delivery Network)』の技術で解決できそうだ、というところにたどり着きました。
次にそのCDNを取り扱う会社の選定です。現在の課題と要望をリストアップして複数社に問合せをしました。もちろん返信はいただいたのですが、その内容はエンジニア特有の専門用語ばかり。直接説明会にも行って話を聞きましたが、なかなか理解ができません。そんな中、唯一”わかる言葉”を使って説明をされたのが、Zenlogicです。提案の内容も的確で、こちらの条件を満たすものでした。
常駐のSEがいるわけではありませんので、今後のサーバーの運用と保守においても、何か問い合わせをした時に、わかる言葉でのサポートはとても重要なんです。」(河村様)
― Zenlogicを選ぶ決め手となったポイントはありますか?
「やはり、サポートの質の高さです。
専門知識があるだけでなく、こちらのレベルにあわせてわかりやすい言葉で説明していただけるので安心して相談することができました。また、一番心配だったのはZenlogicがアクセス集中に耐えられるかということでしたが、どれくらいのアクセスまで耐えられるのかというのを具体的な数字で説明していただいたので、不安を解消することができました。
また、オプションサービス『リソースブースター(※1)』を使うことで一時的にサーバーのリソースを拡張できるということもアドバイスいただき、自分たちの運用方法にあわせた提案をしていただけたことも大きかったです。」(今野様)
「CDN設定作業の代行も決め手となりました。
一般的にはマニュアルだけ用意され、設定はこちらでしなければなりません。失敗が許されないこの作業を任せられるのは大変助かりました。
また、同じサービスを提供する他社と比べて、ZenlogicのWEBサイトはとても分かりやすく説明されています。文字だけでなく、イラストや図で丁寧に説明されています。どういう仕組みで負荷対策をしているのか、すぐ理解できました。」(河村様)
(※1)オプションサービス「リソースブースター」
1週間単位で一時的にサーバーのリソース(vCPU/メモリ)をZenlogic ホスティングの最上位のプラン7相当に拡張することができます。【有料】
― Zenlogicを利用するにあたって設定などは問題なかったですか?
「WEBサイトを制作するにあたり、従来のレンタルサーバーとの作業方法の違い、特にFTP(ファイル転送)やサイト内の動作にどんな影響がでるかが気になっていました。実際に使ってみたら、従来と同じ。移行もスムーズに完了しました。CDNを導入したからといって、こちらで何か別の知識を必要とせず、Zenlogic側にお任せができました。期日が迫る中、制作だけに集中できたのはとても助かりました。」(河村様)
― Zenlogicに変更してから初めて迎える「新語・流行語大賞」の発表はどうでしたか?
「アクセスが集中する期間にあわせて「リソースブースター」を申込みました。(図2)
CDNを設定しているので「リソースブースター」でオリジンサーバー(Zenlogicホスティング プラン2)を拡張するかどうかを迷いましたが、万が一アクセスが集中してWEBサイトが表示されなくなるリスクを考えて申し込むことにしました。
結果的には、申込みをしてよかったです。」(今野様)
「事前対策は万端にしたつもりでも、発表の当日はやはり心配でした。
『新語・流行語大賞』が発表されると、TV各局のニュースで一斉に放送され、Yahoo!ニュースのトップにも掲載されました。そんな中で、スタッフと祈るような気持ちでWEBサイトの確認をしましたが、どの端末でも無事にパッと表示された瞬間は、もう大喜びしました。その後もサーバーダウンすることもなく、WEBサイトは全く問題なく表示されました。」(河村様)
― 「Zenlogic」をご利用いただいて、使い心地はいかがでしょうか?
「当初の課題がすべて解消されたのでとても満足しています。
1つのサーバーで期間限定のオプション追加だけでアクセス集中に耐えられたことはもちろんですが、なにより担当メンバーの負荷が軽減されたことが大きいです。サーバーの追加・引っ越し作業から解放されたので運用コストも抑えることができました。」(竹内様)
「サポートもメールや電話、チャットサポートなどの多くの方法が選べるので、こちらの都合にあわせて利用しています。どのツールで問合せをしても、レスポンスが早く的確な答えが返ってくるので頼りにしています。」(今野様)
― 「Zenlogic」は今後どのようにご利用いただく予定でしょうか?
「今後は自社WEBサイト内でECサイトの構築や動画配信などを活用して、より発信力を高めていきたいと考えています。」(竹内様)
― ファーストサーバ、「Zenlogic」に期待することをお聞かせください!
「コンテンツが増えるとその分サーバーに負荷がかかってくるので、用途に合わせたプランがあるとより選びやすくなるのではないかと思います。
また、Zenlogicだけでなく周辺サービスの情報も分かりやすく伝えていただけると助かります。」(今野様)
― ご期待に添えるようにがんばります。ありがとうございました!
2019年03月19日掲載
※ 掲載内容は、本事例の掲載日時点の情報です。
※ 2020年6月30日をもって電話サポートは終了しました。
※ 2020年8月31日をもって「Zenlogic CDN」は終了しました。