プレスリリース(2017年)

データアーティストとIDCフロンティア、AIによる動画コンテンツの自動編集時間を93%短縮

ディープラーニングを用いた自動生成をGPUサーバーで高速処理

2017年07月11日

データアーティスト株式会社(本社:東京都渋谷区、代表取締役社長:山本 覚、以下データアーティスト)と株式会社IDCフロンティア(本社:東京都千代田区、代表取締役社長:志立 正嗣、以下IDCF)は、高度なデータ解析が可能なGPU搭載のクラウドサーバーを用いて、AIによる動画コンテンツの自動編集の高速化を行い、処理時間の93%短縮に成功しました。

昨今のディープラーニング(深層学習)の台頭以降、画像・動画・音声などのデータを学習し、新しいAIサービスを提供している企業が増えています。マーケティング分野では、商品レコメンドやユーザー分析などで人工知能が活用されており、その中でも、コピーや画像・動画などのコンテンツ生成までの自動化は先端領域として研究開発が進んでいます。
データアーティストではディープラーニングを用いたクリエイティブの自動生成をすでに実現していますが、従来のCPUを搭載したサーバーでは動画の自動編集に多くのコンピューティングリソースと時間が必要で、その処理速度とコストが課題となっていました。本取り組みでは、IDCFのディープラーニング向けコンポーネントであるGPUを搭載したクラウドサーバー「IDCFクラウド GPU BOOSTタイプ」を用いて高速化の実証実験を行いました。

検証にはデータアーティストの自社ミュージックビデオを用い、ディープラーニングで特定の画家の作風を自動で学習させコンテンツの編集に適用しました。
一般的な動画に対してこれらの処理を適応するには、多大なコンピューティングリソースと時間が伴いますが、ディープラーニング用途に適し、膨大なデータの高速演算処理が可能なIDCFの「NVIDIA(R) Tesla(R) GPUアクセラレータ M40」を搭載したクラウドサーバー1台を用いることで高いパフォーマンスを実現し、CPUのクラウドサーバー20台の場合と比較して33時間32分から2時間26分となる93%の処理時間短縮と、ディープラーニングを用いた処理を安価に行うことが可能となりました。

AIによる動画コンテンツの処理時間比較



GPU環境について
クラウドサービス IDCFクラウド GPU BOOSTタイプ Tesla M40
GPUアクセラレータ NVIDIA Tesla M40×1
GPUコア 3,072コア(NVIDIA(R) CUDA(R))
GPUメモリ 24GB
仮想CPU 56(2.5GHz相当)
メモリ 256GB
ディスク SSD 2,000GB

データアーティストとIDCFは、AI/ディープラーニング領域における業務・資本提携として、高精度なターゲティングとコンテンツの自動生成を行うマーケティングプラットフォームの提供、およびその高度化を進めております。本実証実験はこれら取り組みの一環であり、今後も両社で提供に向けて開発を進めてまいります。

以上


■ 株式会社IDCフロンティア
代表者   : 代表取締役社長 志立 正嗣
本社所在地 : 東京都千代田区紀尾井町1-3 東京ガーデンテラス紀尾井町 紀尾井タワー
URL    : https://www.idcf.jp
事業内容  : クラウドコンピューティング事業、データセンター事業

■ データアーティスト株式会社
代表者   : 代表取締役社長 山本 覚
本社所在地 : 東京都港区芝5-13-18 いちご三田ビル2F
設立    : 2013年8月
URL    : http://www.data-artist.com
事業内容  : 人工知能開発事業、マーケティングコンサルティング事業、ソフトウェア事業

■企業情報
株式会社IDCフロンティア
株式会社IDCフロンティアは、Yahoo! JAPANグループのクラウドコンピューティングとデータセンター事業を担う戦略的子会社として、クラウド、ビッグデータ分析、ネットワークセキュリティ、ハウジングなどのITインフラを提供しています。国内最大規模を誇る広帯域のバックボーンネットワークと圧倒的な拡張性を持つ最新鋭のデータセンターを首都圏・東日本・西日本で展開しており、サーバーセンターからデータを集積するセンターへの変革を推し進め、お客さまの課題を解決するとともにデータが生み出す新しい価値を提供しています。

データアーティスト株式会社
データアーティストは2013年に設立。大手企業を中心に国内650社を超える多種多様な業界でAI(人工知能)を活用したマーケティングソリューション、コンサルティングサービスを提供しています。「論理をシステム化し、ひらめきに集中する」を経営理念に、各顧客の経営課題に適したAIソリューションの提供を通じて、マーケティング効率・生産性の向上、従業員の働きやすさ、新しい「ヒラメキ」が生まれやすい環境の実現を目指しています。

■本件に関するお問い合わせ先
IDCフロンティア 広報グループ
メールアドレス:pr@idcf.jp

データアーティスト株式会社
メールアドレス:info@data-artist.com