有限会社フュージョン様
「常にベストなCDNを探していました」
動画メディアサイトを牽引するフュージョンのこだわり
一蓮托生で確固たるブランディングを築き上げる
Webサイトのコンサルティングからシステム構築までトータルで提供をしている有限会社フュージョンは、株式会社集英社の動画メディアサイト「WEBUOMO (ウェブウオモ)」のシステム開発・運用を担っています。
今回は、フュージョンでCTO/Webディレクターを務める鈴木春弥氏と、集英社で「WEBUOMO」の総合プロデューサーである雑誌デジタル編集室 部次長(兼)室長の西河淳氏に「WEBUOMO」への想いを伺いました。
有限会社フュージョン CTO/Webディレクター
株式会社集英社 雑誌デジタル編集室 部次長(兼)室長
今回はオンラインにてお話を伺いました。
課題は動画の表示遅延による離脱。試行錯誤したWebリニューアル
ー最初に「WEBUOMO」について教えてください
西河氏「2005年創刊のファッション雑誌『UOMO』は、当初は40代男性のスーツスタイルを中心にした媒体でしたが、2012年にカジュアルでリラックス感のあるスタイルを訴求する方向にリニューアル、同時に『WEBUOMO』がスタートしました。それ以来、ファッション、スニーカー、ビューティ、車、時計、グルメなど様々なジャンルの最新情報をお届けしています。
その後動画をメインに扱うSNSなどが増えてきてはいたのですが、メディアサイトで40代男性をターゲットにした動画コンテンツが充実している媒体がなく、それならばと集英社が先陣を切って2017年に『WEBUOMO』のリニューアルを行い、動画コンテンツを主軸としたサイトに生まれ変わりました。
『WEBUOMO』はストーリー性を感じさせる動画から、海外のラグジュアリーブランドのリッチな動画、ファッションのハウツーまで、『UOMO』という雑誌のファンにとっても素直に楽しめるコンテンツを日々配信しています。」
鈴木氏「フュージョンは1999年に創業しました。創業してすぐに集英社さんとのビジネスがスタートしています。
現在はWebサイトのシステムをフュージョンが開発運用し、サイト運営を集英社さんが行うといった形になっています。」
ー「WEBUOMO」を運営するうえで気を付けていることはありますか
西河氏「一流ラグジュアリーブランドや老舗のセレクトショップなど、表現力のある映像に力を入れているお客さまと動画コンテンツを作成することが多いので、サイトに訪問するユーザーが離脱しないよう、クオリティが高く、かつ人の心を捉えるものを、ストレスなく視聴できるように届ける。
『WEBUOMO』は動画コンテンツのクオリティの高さを価値としてクライアント様に提供しているので、見せ方にはとても気を遣っています。
2017年のリニューアル後は動画コンテンツがメインになったのですが、動画の再生速度が遅く、また動画ファイルの容量が大きいので表示に時間がかかるといった課題がありました。社内からも、Webページが数スクロールすると固まってしまう、動画がカクカクする、ローディングに時間がかかるという声が上がっていました。
KPIとしてはWebサイトのPVやUUよりも動画の再生回数や再生時間を重視していたので、ユーザーに動画が再生されていない、離脱率が高いとなるとお客さまやユーザーからの信頼を得られず、『集英社のラグジュアリーブランドを扱う男性ファッションメディア』という根幹を揺るがすことにもなりかねないので、日々改善策を模索していました。」
鈴木氏「Webサイトのシステムの視点から言いますと、『WEBUOMO』をリニューアルする際に動画をメインで扱うと聞いていたので、サーバーに動画コンテンツを置いただけでは配信する負荷に耐えられないだろうと考え、CDNを探していました。
当初、海外のCDNサービスをまず利用し、その後国内のCDNサービスに移設しました。
しかし、このCDNサービスでは動画のローディングと、動画の再生までに時間がかかり、結果としてWebサイトの離脱に繋がっていましたので、良いCDNはないかと探していました。」
「IDCFクラウド CDN*」のセグメントキャッシュで2~3倍高速化
ー当社の「IDCFクラウド CDN」を採用いただいた経緯を教えてください
鈴木氏「ほかのクライアント案件で『IDCFクラウド』を利用しており、操作感やレスポンス、応答速度が優れていると感じていました。その中でIDCフロンティアに『WEBUOMO』の動画コンテンツの課題について相談したところ『Fastly』を基盤に採用した『IDCFクラウド CDN』のことを聞きました。『Fastly』は動画を効率的に配信できると知っていたこともあり、ぜひ使ってみたいと思い導入を決めました。
導入を決定してからの動きも早かったですね。
一度CDNを移行している経験があったので移行の作業自体がスムーズだったというのもあり、検討し始めてからわずか3ヵ月で『IDCFクラウド CDN』の運用を開始することができました。」
* Fastly のエッジクラウドプラットフォームを基盤として採用したコンテンツ配信サービス
ー「IDCFクラウド CDN」をご利用いただいた効果はありましたか
鈴木氏「『IDCFクラウド CDN』にはセグメントキャッシュという大きいサイズのデータを効率的に配信する機能があります。セグメントキャッシュを利用することで動画が表示されるまでの速度が2~3倍速くなり、スムーズに動画が再生できるようになりました。
『WEBUOMO』の動画形式も特殊な形式を使用しているのですが、セグメントキャッシュを使うにあたり特別な対応をすることなく、簡単に実装できたのでとても楽でした。」
鈴木氏「『IDCFクラウド CDN』の導入時からIDCフロンティアはサポート体制も良いと感じていました。
問い合わせへのレスポンスが早いこと、担当営業やSEとチャットツールを通じて気軽にコミュニケーションが取れることがありがたいですね。」
西河氏「『IDCFクラウド CDN』は社内でも評価が高く、今では動画の表示遅延や再生スピードへの懸念の声はなくなりました。
現在『WEBUOMO』は月間で1,100万PVあり、これは前年比で200%以上の増加です。たくさんのユーザーに動画を見ていただいており、『WEBUOMO』本来のパワーが発揮できていると感じています。」
IDCフロンティアと協力し、新たな施策にも取り組みたい
ー最後に、今後の展望をお聞きしました
西河氏「『WEBUOMO』の課題が改善され、ハイクオリティなブランディングができるサイトとして理想の形が完成しました。今後はEC事業と『WEBUOMO』の連携も強化していく予定です。
動画を媒介にして色々なメディアを融合させ、新たなデジタル施策を展開していきたいと考えています。」
鈴木氏「インフラ面にほぼ手がかからなくなったので、フュージョンでも集英社さんからのコンテンツの改善や要望に注力することができるようになりました。
EC事業の構想もあるとのことですので『WEBUOMO』のオリジンサーバーを強化する必要が出てくるでしょう。
これからもIDCフロンティアに相談しながら進めたいと思います。」
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導入企業様 会社概要 | |
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会社名 | 有限会社フュージョン |
設立 | 1999年2月 |
代表取締役社長 | 鈴木 利宏 |
事業内容 | ウェブサイト(企業サイト、ECサイト、キャンペーンサイト、情報サイト)のコンサルティング、アートディレクション、制作 、システム構築、スマートフォン最適化 |
URL | https://fusion.to/ |
※掲載内容は、本事例の掲載日時点の情報です。
※記載されている会社名、製品名は、各社の登録商標または商標です。
2021年05月12日掲載