アクセルマーク株式会社様
将来はIDCフロンティアにサービスを集約しコストや運用負荷を低減
二人三脚で課題解決に挑む関係性
東京の中野坂上にあるアクセルマーク株式会社様はIoT事業・広告事業・ブロックチェーンゲーム関連事業を展開されており、特に広告事業は、毎年売上を堅調に伸ばし続けている同社の主力事業です。
「インターネット広告市場の盛り上がりとともに、年々進化する配信サービスの運用の手間を軽減しながら、安定性も確保していきたいと考えていました」
そう語るのは同社の広告事業システムの責任者である佐野太刀彦ゼネラルマネージャー。
今回は、アクセルマーク社広告事業システム責任者の佐野ゼネラルマネージャーとインフラ管理を担当している中沢伸介ゼネラルマネージャー、IDCフロンティア営業の二神(ふたがみ)が、クラウド移行や、デジタルインフラを利用する側と提供する側の関係について座談会方式で意見を交わしました。
佐野太刀彦氏
アクセルマーク株式会社 システム開発本部 プロダクト開発部 ゼネラルマネージャー
中沢伸介氏
アクセルマーク株式会社 ソリューション部 ゼネラルマネージャー
二神良甫
IDCフロンティア 営業本部 営業2部 東京グループ
「停止ができない広告サービスを安定させる」にはIDCフロンティアが最適だった
二神:最初に、アクセルマーク様の事業について教えてください。
佐野氏:広告主からご出稿いただいた広告を、媒体主の運用するメディアにマッチングさせて配信するアドネットワークサービスの「ADroute(アドルート)」というサービスを展開しており、様々なジャンルの運用実績を元に、より相性の良い広告案件・掲載面・ユーザーを選び、配信の最適化を行なっています。
サービスの特性上、停止ができないので、ノンストップで稼働しています。そのため、1つ1つの作業において、自動化しながら障害が起きにくい体制を作っています。
二神:「IDCFクラウド」をはじめ、「IDCFクラウド CDN」、「IDCFクラウド インフィニットLB」と複数のクラウドサービスをご利用いただいておりますが、以前は物理サーバーをご利用されていらっしゃいました。
物理サーバーからクラウドに移行された経緯や、複数のサービスをご利用いただくきっかけを教えてください。
中沢氏:はい、以前はすべて物理サーバーでした。
当時CDNのようなサービスは使っておらず、ロードバランサーが悲鳴を上げていました。画像の読み込みが遅延し、画像のリクエストが遅くなると、同じネットワークを使っているAPIにも支障が出るといった悪循環が続き、日夜アラートが止まらない状態でした。
このままでは、サービスにも影響を与えかねないという危惧がありましたので、解決策を模索していたのです。
そこで、最初はIDCフロンティアのCDNを使ってトラフィックを逃がしました。
さらに、物理サーバーは納品などにも手間がかかるので、今後の発展を見据えてクラウドへ移行しようと検討していたところ、IDCフロンティアからクラウドサービスを提案してもらい、役員も含め「こんなにいいサービスなら、すぐに移行しよう!」と、即座にクラウド移行を決意しました。
「ADroute」はセッション数が多く、理由としては広告の高画質化や、サービスが成長していったことが挙げられます。「IDCFクラウド インフィニットLB」はトラフィック量に応じてオートスケールしてくれるので、それまでは固定台数で使っていたものを、ビジネスに合わせたスケールが可能になりました。
また、週次でコスト分析を行っており、セッションの増加に伴ってランニングコストが目立ってきたのですが、CDNを導入したことで広告の流量をリアルタイムで確認することができるので、正確にコストを試算することができるようになり役立っています。
二神:当時はグローバルベンダーの提供するクラウドサービスもあったと思いますが、他社クラウドサービスの検討はされなかったのでしょうか?
中沢氏:検討はしていました。その中からIDCフロンティアを選んだ一番の決め手は、料金がわかりやすかった点です。従量課金ではあるのですが月額の上限があるので、クラウド移行後のシミュレーションがしやすかったのです。
足並みを揃え課題解決に取り組める関係性
二神:では、サービスの性能面・安定性はいかがでしょうか?
佐野氏:全体的にかなり満足しています。
クラウドサービスを利用する上で、障害やトラブルはつきものですが、そのような不測の事態が起きたときにどう対応するかの方がより大切だと考えています。
IDCフロンティアは不測の事態でも営業担当者と話をしながら、しっかり足並みを揃えて進めていける点に非常に満足しています。ここが他のクラウド事業者では叶わない、IDCフロンティアの良さだと思います。
二神:ありがとうございます。
我々としてもクラウドの存在を意識せず、お客さまが自社サービスの運用に注力していただけるような、安定性を目指していきたいと考えています。
佐野氏:IDCフロンティアは私たちの課題を理解して対応してくれていると感じています。私たちのサービスは基本的に「停止できない」ということが大前提です。「停止できない」というのは他のサービスでもよく言われることだと思いますが、アドネットワークは基盤をリプレースする際にも「停止をさせずに行えるか?」を考えるほど、停止にはセンシティブです。
そういったインターネット広告ならではの「無停止が前提である」という背景を詳しく説明しなくても、汲み取って対応してくれたように思います。例えば、バックアップ環境を用意してくれていた、IDCフロンティアの関係者間の調整も事前に進めてくれていたなど。こちらが頼まなくても用意してあるので、本当に助かります。
クラウドを活かして「止めない、止まらない」を当たり前に
二神:安定性、サービスを停止させない、ということ以外に、クラウド化にあたり重要視されたポイントはありましたか?
中沢氏:クラウドをどう活かせるかを重要視しました。例えばスナップショットで簡単に複製を作ることができるという点です。以前は夜間に手動で対応していたことを自動的に行うオートメーション化ができるかなど、「停止をさせない」上でクラウドならではの機能をどう盛り込めるかにこだわりました。今後も頭をひねりながら試していきたいですね。
佐野氏:クラウド移行で自動化、簡易化ができてきたのは嬉しいですね。例えば20時から0時の深夜帯のアクセスをどう分散させていくか、サーバー何台で受け止めるか。柔軟にスケールできるようにしていく上で、リソースやサーバーの状況を即座に確認できるようになりました。
二神:今後の展望をお聞かせください。
佐野氏:まだ複数のクラウドサービスが混在している部分もあります。IDCフロンティアのサービスラインアップも充実してきているので、今後も順調に事業がスケールしていくのであれば、コストや運用負荷を考えてIDCフロンティアへ一本化していくことができれば、サービスを運用・維持していく中でメリットが大きいと考えています。
アドプラットフォームにはメンテナンスによる停止という逃げは存在しません。数秒の停止がすぐにサービス全体へ影響しますので、高い可用性とより多くのリクエストを処理するための環境を築くことが重要です。今後も、常に選択肢がある状況を保つことで「止めない、止まらない」が当たり前な状況を維持したいですね。
二神:「IDCフロンティアに一本化したい」という期待のお言葉、ありがとうございます。当社サービスのことだけに留まらず、お客さまの課題解決に対して両社で同じ方向を向いて、一緒に取り組ませていただいていると感じています。今後もお客さまのビジネスに貢献できる存在でありたいと思っております。
本日は、ありがとうございました。
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導入企業様 会社概要 | |
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会社名 | アクセルマーク株式会社 |
代表取締役社長 | 松川 裕史 |
事業内容 |
1. ブロックチェーンゲーム関連事業 2. 広告事業 3. IoT事業 |
URL | https://www.axelmark.co.jp/ |
※掲載内容は、本事例の掲載日時点の情報です。
※記載されている会社名、製品名は、各社の登録商標または商標です。
2021年03月18日掲載