プレスリリース(2008年)

ソフトバンクIDC 環境対応型データセンターコンプレックス『アジアン・フロンティア』竣工

2008年10月02日

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アジアン・フロンティア外観

2008年10月1日、ソフトバンクIDC株式会社(代表取締役社長:真藤 豊、本社:東京都新宿区、以下ソフトバンクIDC)が福岡県北九州市に建設していた環境対応型のデータセンターコンプレックス『アジアン・フロンティア』が竣工いたしました。

『アジアン・フロンティア』の特長は、万全のセキュリティと安全性はもちろん、環境配慮と常に最新鋭の設備提供を可能にしたモジュール様式にあります。
まず環境配慮では、冷気と熱気を効率的に循環させるサーバー室構造GreenMall®の開発により、従来型のデータセンターと比較して最大空調消費電力で2割強、CO2などの温室ガスの排出量の1割弱の削減を実現しています。これは、チームマイナス6%で呼びかけている「一人1日CO2排出量1kgの削減」に換算すると、約270万人が1日に達成すべき削減量に相当します。

なお、GreenMall®は、(1)業界常識とされていたサーバー室構造を一から見直し、上げ床高、天井高を十分に確保したことによる空調動力の削減、(2)外気を取り入れ排熱を室外に排出する外気空調の採用による冷房電力の削減(データセンターに外気空調を採用した日本初の事例)、(3)ホットアイル閉じ込め方式を採用し冷気と暖気を徹底的に分離することによる空調の効率化、といった技術要素の組合せで実現した構造です。加えて、エネルギー管理装置(BEMS)によるエネルギー分析を導入し、GreenMall®による省エネ効果を検証し、よりいっそうの省エネ継続・推進を図ってまいります。

次に、最大12棟までの建設が可能な用地を確保しており、顧客の需要に応じたジャストオンデマンドの設備提供を可能にしたモジュール様式である点も『アジアン・フロンティア』の特長のひとつです。1棟500ラック規模のデータセンター設備1棟を1モジュールとし、常に最新の技術を反映させた最新鋭設備の提供が可能です。なお、今回竣工を迎えたのは管理棟およびサーバー棟1棟です。第一期建設計画で予定していた残る1棟も来春の竣工に向け順調に建設が進んでおります。

北九州市は、本年(2008年)7月に全国82件(89団体)の提案の中から6都市が選ばれた環境モデル都市のひとつであり“成長するアジアの低炭素社会づくりを牽引する「アジアの環境フロンティア都市」の実現”を活動テーマに掲げ地域でのエネルギー利用の最適化を図る次世代型産業・地域エネルギーシステムの構築を目指しています。ソフトバンクIDCはデータセンター事業を通じてお客様のビジネスの安心・安全を確保し、その発展と創造に寄与するとともに、北九州市のグリーンITにおける取組に積極的に協力し連携を図ることによって、低炭素型産業・業務都市の実現を強力に支援・推進してまいります。また、『アジアン・フロンティア』の建設地は「北九州e-PORT構想」によって国際的な情報産業の集積を図っています。

以 上

アジアン・フロンティア 第一期建設計画概要、モジュール構造については以下をご参照ください。


<アジアン・フロンティア 第一期建設計画概要>
名称:アジアン・フロンティア
場所:福岡県北九州市
敷地面積:約30,000平方メートル
延べ床面積:約 8,000平方メートル
構造:鉄骨鉄筋コンクリート造、一部鉄骨造 一部鉄筋コンクリート造
規模:地上2階、塔屋1階
床荷重:ハウジングルーム1,000kg/平方メートル、UPS室2,000kg/平方メートル
工期:第一期1次工事 2008年 1月〜2008年 9月
   :第一期2次工事 2008年 7月〜2009年 3月
投資金額:約70億円
雇用:当社社員および業務委託を含め20名程度。

<モジュール構造による拡張イメージ>

第一期建設計画の敷地イメージ       最大12棟建設時の敷地イメージ

<会社概要>
ソフトバンクIDC株式会社
所在地:東京都新宿区四谷4-29
設立:1986年11月17日
代表者:代表取締役社長 真藤 豊
事業内容:届出電気通信事業者
データセンター事業、IPネットワーク事業、コンサルティング、システム構築・運営、その他付帯する一切の業務
ホームページ: http://www.sbidc.jp

ソフトバンクIDCは、全国9ヶ所でデータセンターを運用する国内最大級のデータセンター専業会社です。現在1,600社以上のお客様へネットワークセキュリティや運用監視を含む高品質のデータセンタソリューションを提供しています。高規格な設備に加え、67Gbpsの大容量バックボーンを有し、ISO27001およびITIL※準拠の運用フレームワークに基づいて専門技術者が24時間365日お客様機器の保守・運用・監視を行うなど高品質なマネージドサービスを特長としています。
※:ITIL:IT Infrastructure Library  イギリス政府が策定した、コンピュータシステムの運用・管理業務に関する体系的なガイドライン。